たえさんは、少女漫画が大好きです。
たえさんの別ブログである「たえさんイズム」でも、いろいろ紹介させてもらっています。
さて、今回は。
上記でも紹介させもらった「スケバン刑事」の作者、尊敬する和田慎二先生に関する本です。
「和田慎二 SRT WORKS 戦う美少女伝説」
出版 | 玄光社 |
発行 | 2022年1月31日 |
著者 | 和田慎二 |
著者である和田慎二先生は、2011年7月に、61歳の若さでお亡くなりになりました。
こちらの画集は、没後、10年の時を経て出版された、
和田慎二先生が大好きな、和田慎二先生大ファンによる、和田慎二ファンのための画集
だと、たえさんは思っています。
272ページもあるんですよ。凄くないですか?
あらすじ
『スケバン刑事』の和田慎二、没後10年の記念画集が登場!
セーラー服姿で、巨悪に挑む少女たち──累計2000万部を記録し、テレビドラマ化されて社会現象を巻き起こした『スケバン刑事(デカ)』や、『超少女明日香』など、数多の人気作を残したマンガ家/和田慎二。少女マンガ界に、華麗なアクション描写を導入して革命を巻き起こした。その没後10年を記念して、豪華記念画集の制作プロジェクトが始動した!
本画集は、272ページの超ボリューム、全ページカラー印刷。『スケバン刑事』を筆頭に『超少女明日香』、『ピグマリオ』などのヒット作から、初期のサスペンス、コメディの名作まで、全画業をカラー原画で振り返る。また、かつて少女たちを涙させた感動の名場面を、墨ベタや写植の質感まで生かした“生原画Ver.”で再現。本邦初公開となる『スケバン刑事』などの鉛筆ラフスケッチや、巨編『ピグマリオ』の構想ノートも見逃せない。
和田慎二の盟友/美内すずえ氏、柴田昌弘氏、安彦良和氏、竹本 泉氏、新谷かおる氏(掲載予定順)らの特別インタビューも収録。特撮と美少女フィギュアを愛した和田慎二。そのルーツを示す名作『キャベツ畑でつまずいて』を、全ページ“生原画Ver.”で初収録。和田慎二の思い出が詰まったコレクションや仕事部屋も特別に公開する。少女マンガの黄金期を語る上ではずせない、心躍る金字塔がここに。
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「戦う美少女伝説」のオススメポイント
まずは、オススメポイントをご紹介!
- 有名作からマイナー作まで、津々浦々
- 当時の和田先生本人のコメント掲載
- 和田先生の「線友」コメント掲載
古き良き時代の少女漫画家さんたちのコメントも必見です。
「戦う美少女伝説」を読んで欲しい人
こんな方に読んでもらいたい!
- 和田慎二先生の大ファンの方
- 古き良き時代の少女漫画が好きな方
- スケバン刑事に懐かしさを感じた方
当時の「花とゆめ」は、どこか格別でしたね。
オススメポイント1 有名作からマイナー作まで、津々浦々
和田先生といえば、一番最初に思い浮かぶ作品ってなんですか?
たいていの方は「スケバン刑事」と答えられることでしょう。
なんせ、「スケバン刑事」はドラマや映画にまでなった作品ですし、当時ブームでしたよね。
もちろん、この「戦う美少女伝説」でも「スケバン刑事」は一番最初に掲載されているほど、中心的な役割を果たしています。
でも、和田先生の作品は、「スケバン刑事」だけではないんですよ♪
戦う美少女たち | 「スケバン刑事」「超少女明日香」「怪盗アマリリス」「少女鮫」「Lady Midnight」「傀儡子リン(最後に手掛けられていた作品)」 |
レジェンド&ヒストリー | 「ピグマリオ」「忍者飛翔」「あさぎ色の伝説」「炎の剣」 |
サスペンス | 「銀色の髪の亜里沙」「愛と死の砂時計」「バラの追跡」「オレンジは血の匂い」「呪われた孤島」「左の眼の怨霊」「大逃亡」「朱雀の紋章」「恐怖の復活」「深海魚は眠らない」 |
ファンタジーとコメディ | 「キャベツ畑でつまずいて」「不思議の国のアリス」「クマさんの四季」「わが友フランケンシュタイン」「アラビアン狂想曲」「ラムちゃんの戦争」「夏に来たイブ」「いとこにキッス!」「パパにくびったけ」 |
どうですか、この豪華なラインナップ!
たえさんがお気に入りの「超少女明日香」「あさぎ色の伝説」「ピグマリオ」まで、すべてが網羅されています。
懐かしい作品の名前もチラホラ。いや、本当、和田慎二先生ファンには、至極の画集と言えるでしょう。
和田先生一番のお気に入り「アリス」がテーマの作品が、
原画のまま掲載されていますよ。必見です!
オススメポイント2 当時の和田先生本人のコメント掲載
そうなんです!
掲載されている作品にはそれぞれ、当時の和田慎二先生が、あちこちに残したコメントが掲載されています。
なんてすばらしいの!
この画集を編集された方々に、本当に感謝します✨
ここからは若干ネタバレなので、ちょっと伏せますね(笑)
といった感じに、新しい発見がたくさんあったりで、とても貴重なコメントがいっぱい詰め込まれているのです。
ファンにとっては、ヨダレものですね。
オススメポイント3 和田先生の「線友」コメント掲載
「線友」と書いて、「せんゆう」と読む。
和田先生と、当時の漫画界を、一緒に切磋琢磨してきた「戦友」であり「線友」である、数々の著名な漫画家さんなどからのコメントも必見です。
掲載されているのは、
美内すずえ | 「ガラスの仮面」、「アマテラス」など |
安彦良和 | 「クラッシャージョウ」(監督)、「機動戦士ガンダムシリーズ」(作画監督、キャラデザなど) |
新谷かおる | 「エリア88」、「ふたり鷹」など |
柴田昌弘 | 「紅い牙シリーズ」、「当麻宗三郎シリーズ」など |
竹本泉 | 「あんみつ姫」「あおいちゃんパニック!!」など |
もうね、我々アラフィフ世代には、ヨダレものの凄い方々ばかりですよ!
和田先生がどれだけ凄い漫画家さんだったのか、これだけでもよく理解できるのではないでしょうか。
そして、どれだけ影響を与えていらっしゃったのかも。
本当にすごい人だったんだなって、皆様のコメントを読んで思う次第です。
友人だからこそ知っているエピソードに、涙を誘われました。
最期に
実は。
たえさん、本業の関係で、一度、和田先生ご本人にお会いしたことがあります。
当時はまだまだ若くて能天気だった私ですが、サインと一緒のお写真をお願いすると、快く受けてくださいました。
いまでもそのサインとツーショットのお写真は、宝ものです。
そして、突然の訃報。本当にびっくりしました。
思えば、私がコミックというものを読み始めた当初から、和田先生は「いました」。
「王家の紋章」の次に読み始めたのが、「スケバン刑事」だったんです。
そんな和田先生の、画集。
買わずにはいられませんでしたよ。
あの頃の少女漫画に、少しでも想いのある人なら、きっと楽しめる画集ではないかと思います。
Originally posted 2022-09-05 17:04:58.
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