皆様は、『有閑倶楽部』をご存じですか?
『プライド』や『砂の城』、『デザイナー』なども描かれた一条ゆかり先生の作品です。
たえさんは小学生の頃に読みました。
「名前が全部、お酒の名前!」
という事実に驚いたのが懐かしい(笑)
あと、何巻だったかな。
エメラルドの帯留めの話がかなり怖くて、以来トラウマでして。
エメラルドの帯留めみたら、なんか怖い(笑)
とにもかくにも、たえさんの幼少期に、多大なる影響を与えた『有閑俱楽部』。
その作者……今は、現役を退いていらっしゃる、一条ゆかり先生が出された、珠玉の金言集
『不倫、それは峠の茶屋に似ている』
をご紹介します♪

発売当初から読みたくて、再販を待っていました♪
『不倫、それは峠の茶屋に似ている』詳細
“少女漫画界のレジェンド”、一条ゆかり。
『デザイナー』『有閑倶楽部』『プライド』など、ヒット漫画は数知れず。ドラマ化された作品も多数あり、幅広い世代のファンに支持されています。
また、漫画作品のみならず、『実戦! 恋愛倶楽部』などの、エッセイ著作も好評を博しています。
そんな著者の、大人向けエッセイ集が発刊! 仕事、恋愛、美容、生き方…様々な状況で悩みを抱えがちな現代人に、人生を前向きに生きるための金言の数々をお届けします。たとえば…
・そのままのキミはたいてい汚い。入口が汚いと誰もノックしてくれません
・男というものは、たいした覚悟がなくても女をホテルに誘う生き物です
・夫や彼が浮気してる…あなたがそう思うなら、まずしてる
・馴染みの店に行きたがるのが男。新しい店に行きたがるのが女
などなど。
また、著者が過去に描いてきた美麗イラストを、厳選してカラーでお届けするほか、今回特別に描き下ろした『その後の有閑倶楽部』ショート漫画も収録!
あのメンバーが大人になって登場するストーリーは、ファン必見です!
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作者 | 一条ゆかり |
出版社 | 集英社 |
発行 | 2022年6月29日 2022年10月現在 第6刷 |
ISBN | 9784083331688 |

何が楽しみって「有閑倶楽部」メンバーのその後です♪
『不倫、それは峠の茶屋に似ている」オススメポイント
- 特に、クリエイター等の方は読むべし!
- すべての恋愛女子に読んでもらいたい!
- 若い方からシニアの方まで楽しめる!
特に、クリエイター等の方は読むべし!
もうね。たえさんは読みながら、
「ほんっっっっとうに、その通り!」
と何度もうなずきましたよ、ええ。
たえさんも、本業はザッと大まかにくくると『クリエイター』です。
ですから、「モノを作り上げる」という作業とは、切っても切り離せない環境で仕事をしてきたので、この冒頭に入っている『成功の極意』は、読みながら何度も何度もうなずきました。
詳しく書いてしまうと、中身を全部書き出さないといけないぐらい、抜粋することが難しいのですが、これまでの仕事人生の中で、あれこれ思ってたことが全部書かれていました♪
そう、そうなのよっ、と。
たえさんは実は、一条先生の作品は『有閑俱楽部』しか読んでいません。
ですから、先生のお人柄というものが、あんまりピンとこなかったのですが、今回この本を読んで、なんというか勝手に親近感です(笑)
考え方が似ているというかなんというか。
『自分のやってきたことが、これで良かったんだ』
と思えたんですよね。ホッとした感じ♪
『時に『見栄』は原動力になる』
なんて、もう、うんうんうんうんうん、と頷きましたよ(笑)
ですから、ぜひ、クリエイターという部類の仕事をされている方には、特に読んでほしいと思いました。
他のお仕事も、いろんな悩みがあると思います。
そんな方々にも、なにかしらの活路を見出すことができる金言があると思います。
クリエイターにはクリエイターの悩みがあり、それらを解決できるかもしれないヒントがあると思いますよ♪
少なくともたえさんは、なんだか勇気をもらえました!

常に斬新な気持ちを持つことって大切です♪
すべての恋愛女子に読んでもらいたい!
この『不倫、それは峠の茶屋に似ている』って、タイトルにドキッとしませんか?
「えっ!? どういう意味!?」
って。
実は、たえさんがこちらの書籍を知ったきっかけは、書店でお客様が、こちらの本を購入された時にレジにいたことから始まります。
「ん? ん!?」
って、笑顔でレジ対応しながら、頭の中は「?」。
なんてタイトルなの? って(笑)
しかも、作家さんが、一条ゆかり先生。
帯に「その後の『有閑俱楽部』も収録」とあり、間違いなく、あの一条ゆかり先生だ!
と思ったのがきっかけだったんです。
そこからもう、興味津々ですぐに手に取ろうとしたんですが、なんとそのお客様が手に取ったのが最後の一冊でした。
それから、再販されるのを待っていたわけです✨
さて。
このタイトルの言葉を考えたのも、もちろん一条ゆかり先生です。
素晴らしい✨
なんとも、キャッチーなタイトルです。
『不倫』という、あまりよろしくないワードに、『峠の茶屋』という、なんとものほほんとしたワード。
こういうところなんだろうなぁ、と思いました。
この発想力と言いますか、なんて言いますか。
脱帽です!
さてさて。
この本には、仕事に対して以外にも、恋愛や人生、コスメや健康などに対しての金言もたくさんあります。
その中の1つが、このタイトルの言葉でもあります。
それはもちろん、恋愛コーナーの言葉✨
もう本当に、恋愛に悩まれているすべての年代の方に、読んでもらいたいっ!
「本当にその通り!」
と、たえさんは共感しました。
めっちゃ、たくさん共感したのですが、中でも一番共感したのが、
『鯛を釣りたいなら、最低限、自分が海老になる必要がある』
これです。
まさに『海老で鯛を釣る』のことわざ? 格言? を引っ張り出してのたとえなのですが。
そうなんですよね。
なーーーんの努力もしていない女子が、鯛を釣れると思うなんてもってのほかですよ。
やっぱり、それなりに努力しないといけないし、頑張らないといけない。
海老だってそこそこ高級なものです。
そんじょそこらにある釣り餌ではだめなんですよ。海老にならないと!
ものすごく納得するわぁ、って、またもやウンウンウンとうなずきました。

一条先生の考え方、生き方、かなり共感です✨
若い方からシニアの方まで楽しめる!
なんと。
こちらの書籍の中身を書かれた頃、一条先生はすでに70歳になっておりました。
70歳ですよ? すごくないですか?
いや、最近の70歳の方々はみなさんお若いので、まぁ、納得といえば納得なのですが、でも、一読して思いました。
「一条先生の感性は、きっと若い頃のままなんだ」
と。
いえ、もっと正確に言えば、
「若い頃のままの感性に、長年の経験などが加わり、誰もが納得せざるを得ない文章になっている」
といった感じでしょうか。
この本の内容を、例えば30歳前後の一条先生が書かれたとします。
それはそれで、著名な漫画家さんが書かれたお話ってことで、説得力はあるとは思うのですが、なんと言いますか、真実味はなかったかもしれません。
「それは、一条先生の感性ですよね」
で終わってしまっていたかもしれません。
よく巷にある、恋愛のノウハウや、あれこれを書いた本など、若い方が書いているのを見ると、それはそれで楽しめるのですが、なんというか
「私とは違う世界の話」
という感覚がぬぐえないのです。あくまで個人的にですが。
ですが、この『不倫、それは峠の茶屋に似ている』は、御年70を過ぎた一条先生が書かれているからこそ、深い真実味があるのです。
これまで培ってきた様々な経験からの言葉だからだと思います。
なので、もしいろんなことに悩まれている(仕事や恋愛、生き方とか)方がいたら、ぜひ読んでもらいたいなあ、と思いました。
もっとも、個々の性格にもよりけりなので、
「私には無理な生き方だ」
というのは、やっぱりあるとは思いますが。
ちょっとした意識の改革にはなるかもしれません。

何かに気づくことも、人生には大切です。
その後の『有閑倶楽部』
さてさて。
今回こちらの本を手に取ったきっかけは、この『その後の『有閑倶楽部』』です✨
私、好きなものにたいする記憶力はかなりなもので、未だに『有閑俱楽部』のメンバー全員の名前をフルネームで言えるぐらい大好きでした(笑)
そんな六人のその後だなんて😆
六人のその後は、もう漫画家としては一線を退いていらっしゃる先生が、特別に書き下ろしたものになっています。
そして、ご本人もおっしゃっていましたが、あれよこれよと書いてるうちに、こうなってしまったと(笑)
いや、ファンとしては嬉しい限り✨
また六人をフルカラーで、そしてちょっとした漫画で見られるなんて💓
あああ、個々の「その後」をお話したいところですが、盛大なネタバレになるのでこの辺で(笑)
でも、全員「確かに!(笑)」といった感じのその後でした。
この、あれこれを考えるの、楽しかっただろうなぁ(笑) そう思います。

あの頃の六人らしさがあって、素敵な『その後』でした✨
『不倫、それは峠の茶屋に似ている』最後に
この本の中で、一条先生が、「シンデレラ」や「白雪姫」のラストから、その後の話を考えているところがあるのですが。
もうね。本当に、一条先生を今更ながらに、さらに大好きになりました💓
私も、職業柄、あれこれ考えてしまうところがありまして。
一条先生は「シンデレラ」についてあれこれ語っていらっしゃいまして。もう本当「それな」って感じでして。
私はというと、「白雪姫」のその後を考えたりもしたりした頃がありました。
そもそも、仮死状態とはいえ、死体にキスするなんて、もはやこの時点でおかしいし、目が覚めたら覚めたで、いきなり一目惚れで結婚しちゃうていうのも凄い。
まだ互いの性格もそれほど知らないのに、結婚なんてできないだろう、とか、リアルに考えちゃってダメなんですよね。
(ああ、私なんでこういったお話の『美女と野獣』が好きなのか今分かった気がする。まだ『2人の気持ち』にリアリティがあるからだ)
そんな風に、一条先生のクリエイターとしての発想力を元に書きしたためられたこの本は、目から鱗なところもたくさんあって、まさに、
『たるんだ心に一喝!』
な金言集だと思いました。
いや、久々に面白い本との出会いでした。
ありがとうございました!


Originally posted 2022-10-13 02:28:18.
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