どうも、たえさんです✨
今日は、姉妹ブログ『たえさんイズム』でやっていた、名作シリーズをやりたいと思います♪
ちなみに、その名作シリーズとはこちら。


さて、今回「本まみれ堂」からお届けする初の名作シリーズは、こちら!
『ファラオの墓』

『王家の紋章』好きからの流れで読んだのを覚えています。
『ファラオの墓』詳細
古代エジプト――戦乱の時代。平和を望む弱者は強者にことごとく喰らわれていく。エステーリアもその一つだった。
滅ぼされた国――エステーリアの王子・サリオキスと、滅ぼした国――ウルジナの王・スネフェル。
戦乱の中で愛憎が渦巻き、そして時代が大きく動きだす。
竹宮惠子が描く、壮大な歴史大河ロマン。
Amazon
作者 | 竹宮恵子 |
出版社 | 中央公論新社 |
発行 | 1996年2月1日 初版のフラワーコミックス版はおそらく1974年から1976年頃に一巻が出たのではないかと……。 |
ISBN | 9784122025486 |

連載開始は、たえさんが生まれた時代💦
もう少し詳しく『ファラオの墓』
「ファラオの墓」は、大御所・竹宮恵子先生(当時)が1974年から1976年まで連載されていたお話です。
竹宮恵子先生といえば、アニメにもなった
『地球へ』
や、
『風と木の詩』
が有名ですよね。
ちなみにたえさんはどちらも確実に読んだはずなのですが、内容はすっかり忘れてしまってます💦
なんだろう、私の中で竹宮先生といえば、「ファラオの墓」だからかもしれません。
それだけ、幼心に鮮烈な印象を与えてくれた作品だったと言えます。
舞台は古代エジプト。
そう。その頃、『王家の紋章』にどっぷりはまっていたたえさんは、この舞台設定のみでこちらのお話を読んでみたいと思い、当時はフラワーコミックス版を揃えた記憶があります。……お年玉で(笑)
今、我が家にあるのは、中央公論新社さんが出されている、20年ほど昔に出されたコミック文庫版です。
つまり、一度手放してしまったものの、買い直してる(笑)
それぐらい、心に残る話だったわけです。
さてさて。ここで大切なお知らせです。
今回は完全ネタバレ有でお届けします!
ネタバレでラストまで知っていても、読めば何度でも新しい発見があったり、とにかく新鮮な作品だと思うからです。
ご了承を。

人生の中で何度も読み返しています。
そしてその都度、受ける印象が違ってきます。
『ファラオの墓』登場人物の紹介
まずは簡単に、メインところの登場人物を紹介します。
エステーリア王子、砂漠の鷹・サリオキス
ウルジナに滅ぼされたエステーリアの第二王子。
傷を負った後、女官の一人に匿われて連行中、スネフェル王と運命的に出会い、その奴隷にされる。
だが、奴隷頭でありながら実はスネフェルへの反乱を目論んでいたムーラ族のイザイに、殺されたと見せかけて闇に連れ去られる。
そしてムーラの秘宝「鷹の剣」を抜き放つことでムーラ族の長「砂漠の鷹」と認められ、以後スネフェルとの戦いの先頭に立つ。
生まれながらの才気と気品を漂わせる美少年。
彼の唯一の弱みは、今となっては唯一の肉親である妹ナイルキアであり、彼女がスネフェルの手の内にあることが彼の決心を鈍らせる事になる。
Wikipedia
ウルジナの蛇王・スネフェル
ウルジナの若き王。幼い頃より家庭を顧みない父と愛情薄い母への反発から粗略な振る舞いの目立つ暴君に成長。
実は「鷹に食われる弱い蛇」だと陰口を叩かれる。
だがエステーリアの娘である以外に素性を知らない少女ナイルと愛し合い、彼女への愛ゆえに正道を歩もうと決心を固めるも、その矢先、王を傀儡としておかねば都合の悪いケス宰相らによって彼女との絆を引き裂かれ、絶望の淵に叩き込まれる。
ナイルがサリオキスの妹姫であることを知ったのちは、自らの破滅を望むあまり敢えて悪王として生きる道を選び、「砂漠の鷹」との対決に全身を傾ける。
Wikipedia
悲劇の姫・ナイルキア
サリオキスの妹姫。
エステーリア滅亡後、記憶を失った娘ナイルとしてウルジナの神官メネプに救われるが、エステーリア王家の全滅を聞いて絶望。
しかし、スネフェル王の許婚アンケスエンに説得され、彼女の侍女として生きる決心を固めたところを、彼女の正体を知らぬスネフェルと電撃的に出会い、心惹かれあう。
スネフェル王との愛が、王を自棄的な暗君との悪評から救うが、その直後に「砂漠の鷹」の関係者であることをケス宰相たちに調べられ利用される。
Wikipedia
ウルジナの賢姫・アンケスエン
スネフェルの従姉妹で許婚。
父であるケス宰相の政治的野心により王に付き従わせられるも、スネフェルの暴虐を批判し、王道に立ち戻るよう進言する健気な姫。
父の政敵であるメネプや皇太后らとともにウルジナの腐敗を案じ、「砂漠の鷹」サリオキスとナイルの再会にも力を貸そうとする。
密かにサリオキスを愛するようになるが、最後にナイルがよく口ずさんでいた「恋の歌」に想いを託して別れ、その本心を誰にも明かすことなく悲劇的な最期を遂げる。
Wikipedia
今回はネタバレ有のレビューとなっていますので、メインキャラの紹介を持ってきました。
これらを踏まえて、続きをどうぞ!
『ファラオの墓』オススメポイント
- 大河的復讐劇でラストすっきりする
- 切ない『愛情』に胸がシクシクする
- 年代を重ねて読むと受ける印象が違ってくる
なんだかシクシクしたり痛くなったりで、悲しい物語のような感じがするかもですが……いや、確かに悲しい物語ではあるのだけど、基本、
壮大な歴史大河ロマン
です。

人生に渡り、最低三度読むことをオススメしたい!
大河的復讐劇でラストすっきりする
物語は、今から四千年ほど前の古代エジプト、エステーリアという王国の悲劇から始まります。
豊かな学問と文化を所有する平和な国、エステーリア。
ただ、その頃の古代エジプトは長い間続いた「統一」が崩れ、戦乱の時代でした。
力だけがもの言う時代に、平和を望み続けたエステーリアはあっけなく崩壊してしまいます。
強国・ウルジナによって。
その戦乱の中、国王、第一王子、そして皇后は殺されてしまいます。
運よく逃げ延びた第二王子・サリオキスと、第一王女(末っ子)・ナイルキア。
サリオキスは追いつめられ、ナイルキアをその名の語源ともなったナイル河へ託しました。
自らもかなりのケガを負わされますが、なんとか一命を取り留めます。
しかーーーし!
ここからがサリオキスの数奇な運命の始まりでした。
ここから、宿敵ウルジナの国王・スネフェルとの因縁や、離れ離れになってしまった妹・ナイルキアのこと。
自分自身も奴隷に身分を落とされてしまい、スネフェルの焼き印を押されたりもして。
そんななか、なにより、主人公サリオキスに好感が持てるのは、
『人間らしい苦悩』
をしっかりと持っているところ。
それも、生々しい、と付け加えましょう。
- エステーリア王家の生き残りとしての自分
- ナイルキアの兄としての自分
- スネフェルを敵として憎む自分
- 『砂漠の鷹』としての自分
とにかくさまざまな重圧のようなものがサリオキスにのしかかります。
まず、エステーリアがほろんだ時、サリオキスはまだ15歳か16歳。
まだまだ子どもですね。
それなのに、それらを一身に背負って、故国を滅ぼしたウルジナへの復讐に燃えるのです。
たいてい、この手の話だと、こういった主人公にはさりげに悩みなどもありますが、周りの友人たちの協力をもってして、かたき討ちを果たしたりします。
確かに『ファラオの墓』のサリオキスも似たようなところはあるのですが、これは凄いなと思ったのは、サリオキスの中にある『弱い部分』を前面的に押し出すように描かれているところ。
サリオキスの唯一の弱点は、妹のナイルキアです。
目に入れても痛くないほど可愛がってきたナイルキアが、敵国ウルジナにいると知り、サリオキスはとても悩みました。
果てにはナイルキアをおとりに使われて騙されて捕らえられてしまったりと、とにかくナイルキア関係にはべらぼうに弱い一面をさらけ出すのです。
それだけ妹が大切だったし、思えば唯一の肉親になってしまっているのですから、仕方がないのかもしれません。
しかも、後々にわかるのですが、再会したナイルキアは、敵国の王だということを知らぬうちに、スネフェルと熱愛の仲になっていました。
このことにも、かなり苦悩するのですが、自分なりの解釈をつけて最後には納得する結論にいたるわけです。
が。
まあ、とにかくそこまでの苦悩が凄い。見ていてかわいそうなほど。
エステーリアの王子として、砂漠の鷹として、仲間に弱い背中は見せられないと気丈に振る舞いながら、妹を想って揺らぐ心など。
それらを乗り越えて、サリオキスは最後、廃退していくウルジナにて、宿敵スネフェルを討ち取るのです。
それはもう、複雑な想いを抱きながらも、最後は全身全霊で討ちあう2人。
ウルジナにいた、サリオキスに協力的だった方たちの最期も見事!
物語はここで、キレイに終わるわけです。
物語の最期で、サリオキスが築いた新生エステーリアは、再び孫の代に戦乱の渦に巻き込まれるのだとか。
ただハッピーエンドで終わらず、『争いは繰り返されてしまう』という人類の歴史を感じさせられました。

とにかく、奥深い!
切ない『愛情』に胸がシクシクする
この『ファラオの墓』では、さまざまな「愛情」があります。
- サリオキスとナイルキアの兄妹愛
- ナイルキアとスネフェルの恋愛
- ナイルキアとアンケスエンの友愛
- サリオキスとアンケスエンの結ばれない愛
- スネフェルと母皇后の見えなかった親子愛
もっと他にもたくさんありすぎるのですが、とりあえずメインところの方々だとこんな感じかしら。
中でも、やはり一番切ないのは、
サリオキスとナイルキアの兄妹愛
ナイルキアとスネフェルの恋愛
でしょう!
サリオキスとナイルキアの兄妹愛
故国エステーリアが滅ぼされたときに、両親、そして第一王子であった兄を亡くした2人は、一時的に離れ離れになります。
追いつめられたサリオキスが、ナイルキアの名前の語源でもある、ナイル河にナイルキアを落とし、託したからです。
もし、このままの状況で再び再会を果たしたのなら、兄と妹はたった互いだけの肉親だから、きっと一緒に行動を共にしたのではないでしょうか。
しかし、2人の再会までの間に、ナイルキアは運命の恋人、ウルジナ王スネフェルと出会ってしまいます。
互いの正体を知らずに知り合い、一目ぼれをした2人は、まさに人生で一番の幸福な時間を過ごします。
そうとは知らないサリオキスは、ナイルキアと二度目の再会を果たしたとき、そのままナイルキアとともに砂漠の鷹の陣営に向かおうとするのですが……。
その瞬間、ナイルキアはスネフェルとの愛を取り、兄の手を放してしまうのです。
なぜなのかわからないサリオキスは、ここからまた悩みます。
一方ナイルキアは『砂漠の鷹』と通じ合っていたとの疑いをかけられてしまいます。
スネフェルの愛をとれば兄を裏切ることになる。
兄の愛を取れば、スネフェルの愛を裏切ることになる。
まだたった13だとか14のナイルキアには、何をどうすればベストだったのかわかるはずもなく、ただただ沈黙を貫いた結果、最後はスネフェルの手によって処刑されてしまうのです。
そのことを後日知ったサリオキスは、ナイルキアがあの日、自分の手を離した理由に納得しました。
そして、もしウルジナがエステーリアを滅ぼさなかったなら、友好の証としてナイルキアとスネフェルは婚姻を結び、スネフェルは義弟となっていたはずだと涙します。
ただ。
妹は、ナイルキアはスネフェルとの愛を知り、幸福な時間も過ごせたのだということが、ほんの少しサリオキスの心を癒したのではないでしょうか。
だからこそ、物語の最期、スネフェルとの一騎打ちの際には、全身全霊で戦えたのではないかと思います。

世界にたった2人だけの肉親というのも、
強い愛情の要因だったのかもしれません。
ナイルキアとスネフェルの恋愛
たえさん的にはですね。
この2人の恋愛模様というか、周りとの関係性というか。
これこそがこの『ファラオの墓』の軸たるストーリーではないかと思っております。
前述しましたが、2人は互いの身分や正体を知らずして、ある日突然出会ってしまいます。
その時に、互いの名も知らないうちに一目ぼれをして、強烈に惹かれ合ってしまうのです。
ナイルキアこと、ナイルとの出会いにより、スネフェルは王としての自覚も出てきて、すべてはナイルのためにと戦にも出ていきます。
この時に砂漠の鷹であったサリオキスと初めて対峙して一騎打ちをするのですが、その時のスネフェルは血気盛んな、それでいて王としての器もある人物だとサリオキスは思ったようです。
まさか、自分の行方知れずの妹が、その活力の源になっているとも知らず。
そう。この頃が、ナイルとスネフェルにとっても、黄金の時でした。
しかし、運命はそうたやすく2人を幸せにしてはくれません。
ナイルは生き別れていたサリオキスと再会してしまったのです。
最初こそ、そのまままた離ればなれになりましたが、どうしてもナイルキアを捨てきれないサリオキスによって再びの再会を果たし、2人は砂漠の鷹の陣営に向かおうとします。
ただ、ナイルはその時、兄よりもスネフェルを取りました。
それほど若いナイルキアは強くスネフェルを愛してしまっていたということです。
兄の手を振り払った時の、絶望にも似た兄の顔をナイルはずっと忘れられません。
しかも、運の悪いことに、そこからナイルは砂漠の鷹と通じ合っているという疑いをかけられ、捕らえられてしまうのです。
ナイルが捕らえられたと知り、スネフェルは直接ナイルを訪問して真意を問いただそうとしますが、ナイルは話しません。
ただ、『スネフェル様を裏切ってはいない』とだけ告げます。
先述しましたが、ナイルは兄もスネフェルも裏切れず、どうしようもなくて沈黙を貫いたのです。
自分が処刑されることでことがおさまるのなら、と。
しかし、ナイルキアは知りませんでした。
このことでスネフェルの心が、完全に壊れてしまうことを。
スネフェルのために沈黙を貫いたのに、そのことが彼の心を壊してしまうわけです。
最後、ナイルキアはすべてを拒絶し、処刑への道をたどります。
それを承認したのは、もちろんスネフェルです。そうしなければならなくなっていたからです。
ただ処刑内容があまりにも残酷で、なにより他の者の手によって処刑されてしまうのならと、スネフェルは咄嗟的に剣をもち、そのまま去ろうとしていたナイルキアを自らの手で斬ってしまうのです。
その時のナイルキアは、近づくスネフェルに笑顔を向けて、愛しい人の手によって処刑されることが幸せとばかりに受け入れました。
な、な、なんて尊いの( 泣
まだ日本でいったら、中学生ぐらいの年齢ですよ?
だからこそ、間違った選択をしてしまっているのだけど、それでもこの愛情の深さですよ。
初めて『ファラオの墓』を読んだ時は、このあたりのナイルキアの想いやらスネフェルの想いがさっぱりわかりませんでしたが、たえさんももうアラフィフです。
そりゃあ、いろんな経験もしてきています。
だからこそ、今読んだら、この2人の切ないまでも真っすぐな愛情というのが、ひしひしと伝わってきて泣けるのだと思いました。
……この語、スネフェルはかなり荒んでしまい、ただただ、砂漠の鷹への恨みだけで生きるようになってしまいます。

大人になって読めば読むほど
この2人の恋愛がいかに切ないかが伝わります。
年代を重ねて読むと受ける印象が違ってくる
さて。この『ファラオの墓』ですが、私が初めて読んだのは、小学生の中学年の頃かな?
『王家の紋章』にはまってまして、とにかく『古代エジプト』と名のつくものに、なんでも興味を持っていました。
そこで見つけたのが『ファラオの墓』というコミックです。
そう。たえさんはその頃、竹宮恵子先生がどれだけ巨匠なのかもしらないし、どんな話かも知らずのまま、とにかく『ファラオ』の一言でこの本を購入したのです。
それがまさか、アラフィフになってまでも大切にしているコミックの1つになるとは思いもよりませんでした。
そして、長い人生の間に、何度かこのコミックを読み直したりしているのですが、受ける印象が時代時代によって違うのです。
例えば、

なんかよくわかんない話だったけど、『砂漠の鷹』カッコイー💓
ナイルキアはなんで死んだの? ちゃんと理由を言えばよかったのに。
スネフェル嫌い!

ナイルキアはなんであんなクズ男のために死んだんだ?
サリオキスも仲間をなんだと思ってる?
スネフェル、全部あんたのせい!

サリオキス、背負ってるものが大きすぎる💦
ナイルキア、あんたどんだけ純粋な愛を持ってスネフェルに接してたの!?
スネフェル。実は一番かわいそうな子!(芽生えた母性)
つまり。
読み手も年齢を重ねて、社会であれこれあったり、人間関係であれこれあったりしてから読むと、「わかる!」ってなっていくんだなぁ、と思いました。
それが顕著に表れたのが、スネフェルへの想い。
最初は、ただの悪い奴としか思っていなかったんですが、そこから結婚して子どもを産み育て、それなりの恋愛経験を踏んでから読み直した今、物凄くスネフェルが気になっちゃって、かわいそうでかわいそうで。
なんといいますか。
それだけこれまでにいろんな体験や経験をしてきているからこそ、そう思えるようになったんだろうなぁ、としみじみ思ったりもして。
なんだかそう考えると、他の古いコミックを読み直しても、違う感覚が芽生えてくるかもしれませんよね。

ただそう思えるのも、
「名作」だからかもしれませんね。
『エステーリア戦記』について
さてさて。
このお話を読んでいると、時々『エステーリア戦記より』という文言とともに、エステーリア戦記にはサリオキスとスネフェルのことはこう書かれていた、といったシーンに出くわします。
小学生の頃、たえさんはこう思いました。

『エステーリア戦記』なるものも、読んでみたいなぁ
と。
実は、これ。今回ネットで検索していたら、出てくる出てくる。
同じ思いを一度でも抱いたという方々が(笑)
やっぱりそう思うよねーー!
しかし。
『エステーリア戦記』はこの世に存在いたしません!
なんと、この『ファラオの墓』は、竹宮先生のまったくのオリジナルストーリーなんです!
文庫版にもコメントとして書かれていました。
書店で探しても、図書館で探しても、『エステーリア戦記』というものは存在しませんと(笑)
本当は、そのあたりはうやむやにしておいた方が、『ファラオの墓』的に良いと判断した竹宮先生は、ずっとうやむやにしてきたそうなのですが、あまりにも問い合わせが多かったようなのです。
書店に尋ねる人、図書館で探しまくる人。
でも、出てくるはずがありません。だって、竹宮先生が考えたまったくの空想ストーリーなのですから。
なので、竹宮先生はコメントとして、『エステーリア戦記』というものは実在しないと発表。
それで騒動は落ち着いたようなのです。
しかし、そういう事態になるぐらい、本当にストーリーとしてしっかりとしているので、探してしまう気持ちもわかります。
いつか読んでみたいと思っていた私も、本当に探そうかと思っていたぐらいですから(笑)
このあたりも、本当にすごいとしか言いようがありません。
そこまで読者を信用させるのも、漫画家としての実力の1つだと思うからです。

マジで『エステーリア戦記』ってタイトルのコミックでないかな……(笑)
いやそれが、『ファラオの墓』なんだろうけども。
演劇女子部「ファラオの墓」
『ファラオの墓』で検索していると、こんな情報も出てきました✨
こちら、『演劇女子部』という、『モーニング娘。’18』の面々がやってられた演劇です。
ひーー! 見てみたい♪
でも、なんか勇気でない(笑) ので私は保留案件です。
後にスネフェル編も出ているところを見ると、かなり『良かった』のではないかと推測します。
気になるな(笑)

宝塚さんではやってくれないのかな……
『ファラオの墓』最後に
ここ数年、結構昔の作品がリニューアルされたりなんだりして復刻していますね。
例えば、『うる星やつら』!
私の子ども時代には欠かせない、『絶対に見る!アニメ!』でした(笑)
こちらも、当時の姿そのままのコミックが、限定発売されています。
アニメの方では、当時のあたる役、古川さんがあたる父。ラムちゃん役、平野さんがラム母でキャスティングなど、なんかもう、胸いっぱいの作品に✨
他にも、『東京バビロン』『天使禁猟区』などなど。
私が子どもの頃に見たタイトルが、どんどん復刻しています。
懐古……って言葉がピンときました。
我々世代が子どもの頃のものが、今の20代とかの若者に受けているのかもしれませんね。
親の影響っていうのもあるのかな?
どちらにしろ言えるのは、
です。
『ファラオの墓』も、初めて読んでから40年近くは経っていると思うのですが、未だに読んで新鮮に感じるのも、それなんでしょうね。
何かの機会に、ふるーいコミックや本を読み返してみるのも、いい時間になると思いますよ♪


コメント